ゴン吉

眠狂四郎 女地獄のゴン吉のレビュー・感想・評価

眠狂四郎 女地獄(1968年製作の映画)
3.9
円月殺法を得意とする浪人剣士の活躍を描いた時代劇「眠狂四郎」シリーズ第10弾。 

市川雷蔵が主演、田村高廣、伊藤雄之助、高田美和、織田利枝子、水谷良重、渚まゆみ、しめぎしがこらが共演。 
原作は柴田錬三郎の小説。 

眠狂四郎(市川雷蔵)は旅先で、馬に乗った侍が斬り殺される場面に遭遇する。その時、瀕死の侍から赤い手絡を手に入れる。その後の道中で、追いはぎに襲われている角兵衛獅子の姉弟を助け、その際に先ほど手に入れた赤い手絡を姉(織田利枝子)にプレゼントするが、それが原因で姉は殺されてしまう…

狂四郎が旅先でお家騒動に巻き込まれるロードムービー。
道中で二人の凄腕の浪人剣士と出会い、三人の侍の生き様が交差する。お互いに相手を認め合いながらも立場の違いから刀を交えることになり切ない。
最後は恒例のストロボ撮影による派手な演出による狂四郎の円月殺法が炸裂する。
一方で狂四郎には次々と女刺客による魔の手が伸び、目潰しにあったり、毒蛇を布団に忍び込まさせられたり、拳銃で狙われたり、再三ピンチに陥る。
そのたびに多くの命が失われるのがやるせないです。 
「俺に近づいた女は一人残らず不幸になった」 

2023.7 BS12で鑑賞
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