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眠狂四郎 女地獄
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目次

『眠狂四郎 女地獄』に投稿された感想・評価

ゴン吉

ゴン吉の感想・評価

3.9
円月殺法を得意とする浪人剣士の活躍を描いた時代劇「眠狂四郎」シリーズ第10弾。 

市川雷蔵が主演、田村高廣、伊藤雄之助、高田美和、織田利枝子、水谷良重、渚まゆみ、しめぎしがこらが共演。 
原作は柴田錬三郎の小説。 

眠狂四郎(市川雷蔵)は旅先で、馬に乗った侍が斬り殺される場面に遭遇する。その時、瀕死の侍から赤い手絡を手に入れる。その後の道中で、追いはぎに襲われている角兵衛獅子の姉弟を助け、その際に先ほど手に入れた赤い手絡を姉(織田利枝子)にプレゼントするが、それが原因で姉は殺されてしまう…

狂四郎が旅先でお家騒動に巻き込まれるロードムービー。
道中で二人の凄腕の浪人剣士と出会い、三人の侍の生き様が交差する。お互いに相手を認め合いながらも立場の違いから刀を交えることになり切ない。
最後は恒例のストロボ撮影による派手な演出による狂四郎の円月殺法が炸裂する。
一方で狂四郎には次々と女刺客による魔の手が伸び、目潰しにあったり、毒蛇を布団に忍び込まさせられたり、拳銃で狙われたり、再三ピンチに陥る。
そのたびに多くの命が失われるのがやるせないです。 
「俺に近づいた女は一人残らず不幸になった」 

2023.7 BS12で鑑賞
Hiro

Hiroの感想・評価

3.1
伊藤雄之助さんが実に美味しい役どころ。
田村高廣さんがカッコいい。
そして市川雷蔵。
襲いかかる女達。
品のいい役者達のおかげで作品が艶っぽくなる。

斬るもよし! 抱くもよし! 邪剣にひそむ魔女七人! 今宵ぬれるは、女か、剣か!! 密使暗殺を目撃した狂四郎が姫をめぐって権力闘争を続ける佐伯藩、城代家老、国家老両派の争いに巻き込まれる。密書と姫の秘密を握る狂四郎の行く手には、両派からの魔手が迫る!あるときは地獄に誘う女の柔肌が、あるときは、白刃の殺気が・・・・。

旅する狂四郎は、馬で急ぐ密使が、待ち構えた浪人風の男に一刀のもとに切られて落馬するのを目撃する。現れた武士の一団が、密書を奪って去った後、近づいた狂四郎に瀕死の密使は本当の密書、緋鹿の子絞りの手絡を託す。密使を切った男は、本物の密書なら佐伯藩城代家老に届ければ褒賞も仕官も意のままぞと狂四郎に言う・・・。
kojikoji

kojikojiの感想・評価

3.7
眠狂四郎第10作
手違いがあって、順序が逆になったことはお詫びしよう。(狂四郎風に…)

田村高広、伊藤雄之助、小沢栄太郎豪華3人がゲスト出演。
これまでの配役を考えると、ちょっと異例の豪華俳優陣。いやがうえにも盛り上がる。
シリーズ第10作の記念作品にしようとしたのか。

 ところが、これだけの俳優人をうまく活用できていないため、何か「空回り」してるように感じてしまう。
 確かに伊藤雄之助も田村高広もそれぞれの個性に合った役柄で、十分その魅力は見せているものの、役自体が狂四郎に直接対峙していないため、どうみても不発に終わった感が否めない。

#1349
2023年 383本目
1968年 大映映画
監督:田中徳三
眠狂四郎第一作の監督。
脚本:高岩肇
第10作、第12作の脚本

 旅の途中、眠狂四郎は何者かに襲われた密使から、しぼりの手絡を受取った。狂四郎は、密書とは知らずに、手絡を角兵衛獅子のおちかに与える。しかしそれが原因でおちかは殺されてしまう。このことから、狂四郎は佐伯藩国家老堀采女正と、城代家老稲田外記の権力争いの渦中に巻き込まれてしまう。

 采女正派には甚内(伊藤雄之助)が外記派には辰馬(田村高広)が用心棒のような形でついている。
 ところが「采女正」と「おちか」、「辰馬」には複雑な過去があった。このことを最初に知るのが狂四郎なのだ。
 両派の争いは、この3人の関係が絡みながら展開していく。なかなか結構面白いストーリーだ。

 ストレーリーはシリーズの中でも面白い方、しかもゲストも豊富、だがゲストの役柄から、円月殺法は不発に終わる。狂四郎はこのシリーズの中で初めて円月殺法で人を切らない。
 狂四郎の美しい円月殺法が見たいと思っている私のようなファンには、非常に残念な映画だった。
 しかし、ラスト、雪が降り続く中での狂四郎と采女正配下との死闘は、シリーズ中屈指の美しさだ。雷蔵に鬼気迫るものを感じる。


🟣狂四郎の印象的な冴えた言葉は、今回は短くて多発。 
 ただし、女に対する言葉が多い。

⚫︎宿に飛び込んで来た渚まゆみ演ずる「しのぶ」に狂四郎は仇討ちの手助けをしてほしいと頼まれる。その時狂四郎は
狂四郎「どうしても仇を撃ちたいと言われるのか」
しのぶ「はい」
狂四郎「そのためにはどのようになっても厭わぬと申されるのか?」
しのぶ「はい」
狂四郎「では、操を頂こう」
(しのぶを裸にして)
狂四郎「男に抱かれたかどうか、身体は嘘はつけん 一皮剥けばドサ回りの役者ぐらいがオチだろう」

⚫︎水谷八重子が演ずる采女正の女お園が狂四郎に言い寄って来た時、狂四郎は言う。
「今日を抱くことが明日を約束するとは限らん
 俺に近づいた女は一人残らず不幸になった」

『眠狂四郎 女地獄』に似ている作品

眠狂四郎 無頼剣

製作国:

上映時間:

79分

ジャンル:

配給:

  • KADOKAWA
3.6

あらすじ

白昼、油問屋・彌彦屋に一人の浪人が押し入り、主人と女房と娘を縛り上げると、土蔵から図面のようなものを盗んでいった。事件の裏には江戸を火の海にする暴徒の陰謀があった。そんななか、眠狂四郎は流…

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