巨匠ケン・ラッセル監督が『白蛇伝説』の次に撮った作品…前作と比べるとかなり控えめで芸術作品のような感じです
原作は『チャタレー夫人の恋人』のD・H・ローレンスが1915年に出版した『虹』、猥褻だとして発禁処分を受けてます
ビクトリア朝時代、保守的な炭鉱町で育った少女の自我の芽生え、女性の思想と性の自由を描いた物語…とされていますが、本作で表現されている主人公の少女アーシュラの行動は一方的なわがままに見えます
己で選んだ行動の全てが裏目に出てる感じ
同性愛者なのに強かに男の庇護に収まった女性の方が幸せに見え、しかも彼女はアーシュラに説教までします
作者は本当は女性の自由など望んでいないのでしょう
一応性の解放を謳った原作なので男女の裸体は多く登場します
この辺は監督お得意なので大自然を背景に美しい裸体が走り回ります!
余談ですが、アーシュラの恋人役は8代目ドクター・フーです!なかなか良い体を見せてくれます
主人公の性格が破綻している気がしますが、ケン・ラッセル監督が好きなのでスコア超甘めです