えし

王将のえしのレビュー・感想・評価

王将(1973年製作の映画)
3.5
吹けば飛ぶような将棋の駒。

明治末期、天王寺近くの貧乏長屋で妻と娘と3人住まいの三吉は、将棋気狂い。
家業の雪駄作りもそこそこに、ハンデありの真剣指しで借金こさえる有様。
そんな中、新聞社主催の将棋大会に参加した三吉は関根という男と出会ってしまう。

子どもの頃から近寄ったらあかん場所として、親から言われていた新世界。
その通天閣の下にある王将の駒。その駒は坂田三吉その人の碑であり、彼の事が書かれていた。
近寄ったらあかんと言われると近寄りたくなるのが子どもというもので、坂田三吉ってどんな人やったんやろなぁと思ったっけ。今はただの観光地やけど。

さて本作は、勝新と中村玉緒のリアル夫婦が作中でも夫婦を演じていて、なんとも興味深い。
お金で苦労している玉緒さん観てると、現実でもそこは変わらへんのやろなぁと思うと面白い。
勝新の豊かな表情がええなあ。フガフガ喋りが聞きにくいけども。
藤田まことが好き。

日本映画専門チャンネル2018/6/24。
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