「恋は社会的に受容された狂気」とは何の台詞だったか？
「なかなかに頭のオカシイ考えを至って真面目なトーンで話す人」ってたまにいて、その都度戦慄するのだが、そんな感じの映画
フィクションで恋愛を描く場合、普通の恋愛のテキストから外れれば外れる程、その愛の純粋さを謳うには効果的だと思うのだが、この映画からは最早そんな計算すら感じられず、ただただ狂気染みた何のてらいも無い本気さがあるのみであった
結論には飲み込み辛い部分しかなく、韓国映画のお家芸とでも言うべき純愛路線でそれを描く事で映画の印象は随分と歪なものになっているのだけれど、ここまで貫かれると「…良く語りきった！」ともうそれだけで賞賛に値する
（僕自身この不思議なバランスは決して嫌いでは無い。）
スタッフの中に常識人はいなかったのか？いても発言力を持っていなかったのか？
この企画が通ってしまう韓国映画界の懐の大きさが恐ろしくも、羨ましい
