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不良少女モニカのnuのレビュー・感想・評価

不良少女モニカ(1952年製作の映画)
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初ベルイマン。物語にはそこまで新鮮味はないし、タイトルも直訳して『モニカとの夏』とかで良かったのではないかと思う。ただ、そんなこと以上に美しいショットの多さに惹かれた。前景・中景・後景がきっちりと分かれるように構図がとられているものもあれば、モニカが食べ物を持って走り去る箇所などで見られるようにあまり整っていないものもあって多様なスタイルを体験できたと感じる。人物がカメラを見つめて彼らの顔だけが浮かび上がるようなショットも印象に残る。この作品は比較的「分かりやすい」みたいだが、難解でも他のものが観たくなった。
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