【1942年にドタバタ喜劇映画を作るアメリカの余裕】
アフリカ沖で船が沈んでしまう。乗っていたアメリカ人男性ふたり(ビング・クロスビー、ボボ・ホープ)が漂流の末に何とか陸地にたどりつき、偶然見つけたラクダでモロッコへ向かう。そこでどういうわけか一人が王家の人間に買われ、王女(ドロシー・ラムーア)と結婚するためという話を聞いて彼は舞い上がるものの、実は裏があり・・・
メルヒェンチックな異郷を舞台とした喜劇。途中でラクダが「こんないい加減な映画は初めてだ」とつぶやくような、メタフィクション的な逸脱もある。ナンセンス喜劇として、気楽に楽しむべき映画。
1942年と言えば、アメリカにとっては日本との戦争が始まったばかりの頃だが、こういうおふざけ映画を作っていたんだから、ヨユーだったのかなあ。これじゃ、日本が戦争に負けるのも当然かもね。