ひろくん

伊賀忍法帖のひろくんのレビュー・感想・評価

伊賀忍法帖(1982年製作の映画)
2.0
僕はウィキペディアを見て原作の大まかな流れなどを補完しながら観たのですが、これは良いとも悪いとも言えないですね。映画自体がめちゃくちゃ大雑把なのであらかじめ情報を入れておくとスムーズに世界観に没入できるという利点はありつつもウィキペディアに興味深すぎる内容が書いてあってそれを期待しながら見ているといずれも下回ってくるので満足感は薄れました。特に惚れ薬を作る過程が村中の女性を凌辱しその愛液を茶釜で煮詰めるというので唾を飲みこみながら見ていましたが、ストロング金剛に犯される美保純の「涙」で事足りてしまってガッカリ。敵の忍者隊の攻撃方法も内側が鏡になっている傘とか経血に浸した紙を用いる(?)とか気になりすぎる文面があったのですがそれもなし。真田広之の笛吹という設定も生きてないし、最初に特訓してた意味ありありげな真空の刃三日月剣みたいな謎の術がその後渡辺典子自害の一回きりの登場だったのもウケた。
全体的に真田広之の映画というよりか、三役をこなす渡辺典子だったり、強い千葉伸一だったり、敵の忍者隊がストロング金剛、風祭ゆき、佐藤蛾次郎、福本清三とかいうクソこゆいメンツだったり脇役が勝っている印象。
しかし、1分の1スケールの大仏を燃やすという意味のわからん金の使い方はまったくすごいなと思った。
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