電気羊

アデルの恋の物語の電気羊のレビュー・感想・評価

アデルの恋の物語(1975年製作の映画)
3.4
原題の日本でも体を売ってホストに入れ込む女子が問題になっているが、200年経っても人間の愚かさは何も変わらないんだよな。
主人公は「レ・ミゼラブル」の著者として有名なヴィクトル・ユーゴーの次女アデル。
てか冒頭で全て実在の人物に依る実話とあるが、ホンマかいな?

アデルはホス狂でいうところの担当であった中尉が、アメリカへ出征することに寂しさを覚え単身渡米する。
だが担当はアデルへの愛などなくあっさりと突き放されるが、そこはホス狂のアデル。
見事、担当のストーカーと化す。
だが、父親のユーゴーは出来の悪い子ほどかわいいのか十分な生活費をアデルへと送金し続ける。

狂ったアデルは、新聞の記事に担当と自分の嘘の結婚記事を掲載させたり、担当が惚れている女性の家に押しかけ担当が結婚詐欺師だと女性の父親に訴える。しまいには催眠術師を雇い担当を操ろうとするがことごとく失敗。

アデルは新聞で、担当の所属する部隊がアフリカ方面へ移動するという記事を目にし、ストーカーとしてアフリカへ移動するが黒人市場で行き倒れて大騒ぎになる。
さすがにまずいと思った担当は、アデルに会いに行くがアデルは既に精神が壊れていた。

アデルは地元民によりフランスの父親の元へ連れて帰られるが、そのまま精神病院へ入院し死ぬまで訳の分からな日記を書き続けたと言う。

まさに「ああ、無情」な結末でなんだかな。
電気羊

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