超空間コベ

新書・忍びの者の超空間コベのレビュー・感想・評価

新書・忍びの者(1966年製作の映画)
4.0
―――ダイバ・ダッタの妖術を
討ち破れ!!☆

『忍びの者』シリーズ第八弾。
時は戦国。睨み合う、
武田信玄と徳川家康。

父を三人の忍びに殺された
若者・霞小次郎は、
武田の忍び・黒戸左太夫の
弟子となり、仇を討つために
修行を積むが…。


最終作にして、第一作への
回帰の様な所が見られます。

今作の雷蔵は、第一作と同じ
伊藤雄之助を師として修行に
励む若者として描かれており、
ラストも、第一作のそれに
かなり近い感じ。

マトモな頃の(失礼)伊藤さんは
ホント渋いですなぁ。♪
手下と一緒にヒーハー言いつつ
トンネル掘りやってる所は後の
変人キャラがチラついたけど。

得意技は、瞬間移動!
凄いを通り越して爆笑だ。(笑)


31歳の、若き家康の未熟な
振る舞いが素晴らしかった。♪

「…何だその顔は?あぁ!?
助かったんだぞ?
死なずに済んだんだぞ!?
そ~ぉさ、助かったのだ…!
…助かった、助かった、
助かった、助かったのだ…。
―――ぶぁーっはっはっはっはっ!!☆」

←ここが大好きで、もう何度も
繰り返し観てしまった。(笑)

演じる内藤武敏が、基本的に
キリッとしたキャラを崩さない
ので、ヒステリックな狼狽や
上記の大笑いが逆にハートを
ガッチリ掴みに来た。♪


そしてもう一人注目の人物は、
『レインボーマン』で強烈な
印象を残したインドの聖人、
ダイバ・ダッタこと井上昭文!

必殺技は、ストロボ影分身!!
…おぉ、これがインドの山奥で
会得した、ヨガの境地か…!
―――凄い!凄過ぎるぜ!!☆
(笑)
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