眠人

ブルーベルベットの眠人のレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
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舞台は林業が主要産業になっているアメリカの田舎町。実家の近所で削ぎ落とされた片耳を発見した青年が、その謎を追いかけるうちに官能と暴力の世界に引き摺り込まれていくという流れ。前々から観たいと思っていた作品で、割と評価も高いようだけど、しっくり来ず消化不良に終わってしまった感じが否めない。波に乗れそうなタイミングも幾つかあったけど、自分では上手くその波に乗れずじまいだった。サイコスリラーというだけあって、映像と劇伴で不穏さはしっかりと醸し出されていたように思う。

主人公の青年が、他人の家に忍びこんでクローゼットに隠れている所を家主の女性に発見され、包丁を突きつけられながら衣服を脱がされ、身体を弄ばれるシーンはとても官能的だったし、個人的にとても興奮した。

デニスホッパーの狂乱ぶりは、観る人によってはどハマりする要素になるのかもしれない。
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