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闘牛に賭ける男のseapony3000のレビュー・感想・評価

闘牛に賭ける男(1960年製作の映画)
5.0
三枝の気高さ待ってました!裕次郎と三枝の出会いの夜に雨を顔に受けるとこほんとフレッシュかつパッション。挫折から這い上がるいつもの裕次郎に接して己もスピる三枝。トップ目指してグイグイガツガツ突き進む闘牛=裕次郎。スペイン酒場の亡霊・気が狂ったベレー帽の芦田伸介が言う「真っ赤な血ィや〜死ぬんやで〜命をかけてやるんやで〜」はもはや裕次郎の頭のなかの産物。血反吐吐いても猛進する裕次郎。テレビドラマの収録でまた血反吐、高原駿雄に「また無理して!覚醒剤ばっかり飲んで!」って言われるほど仕事仕事。三枝は裕次郎の登場によって自分をさらに高めるつもりが「仕事とワタシどっちを選ぶの」な愛の落とし穴にハマってまた苦悶。今作も女を取られ譲る紳士でお人好し二谷。三枝が旅立ち二谷と裕次郎とでみる闘牛シーンの長さ、牛にもマタドールにも、命をかけて闘う者へのリスペクト。ひと月後には東京で闘牛の興行できるかもしれないが裕次郎の命はきっと長くない。
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