【ウディ・アレンを観よウディ!】
本当にお久しブリブリのウディ・アレン。
ある弁護士一家の様々な恋模様を描くミュージカル・コメディ映画。
キャストが豪華でしかも大人数。
弁護士ボブ(アラン・アルダ)と再婚したステフィ(ゴールディ・ホーン)は、前夫ジョー(ウディ・アレン)とも良き友人として交流を続けている。そんなジョーが、ヴェニスで美しい女性ヴァン(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れして—— 。
ステフィの娘役にドリュー・バリモア。その婚約者役にエドワード・ノートン。他にもティム・ロスや、まだ幼さの残るナタリー・ポートマンまで。
(面倒なんで役名は省きます)
ジョギングの最中に偶然を装ってジュリア・ロバーツとお近づきになろうとするウディ・アレンだったが、ペースの速い彼女について行けず、過呼吸を起こす。
エドワード・ノートンがデザートに仕込んだ婚約指輪を、まるで気付かずに飲み込んでしまうドリュー・バリモア。そんな彼女は刑務所から出所したばかりのワルいティム・ロスに強引に唇を奪われ、エドワード・ノートンとの婚約を破棄してしまう。
シットコムっぽい、所謂アメリカのホームドラマ的なドタバタの賑やかさと、キャスト陣が魅せる歌と踊りの軽快さ。
死んだお爺ちゃんが旧友の幽霊達まで引き連れて歌って踊り出すなんて、いかにもウディ・アレンらしいユーモアが感じられる。
春のニューヨーク。
夏のベネチア。
秋のパリ、そしてクリスマス。
美しき四季の移ろいが印象的。
そして、何と言ってもゴールディ・ホーンとウディ・アレンがセーヌ川のほとりで踊るラストシーンが素敵。
ゴールディ・ホーンが軽やかに舞い上がり、ウディ・アレンの掌に乗ってみせたり。ワイヤーを使った幻想的なシーンだが、吊られている感はゼロ。
正直、面白さとしてはそこそこだけど、このラストダンスが作品の良さを底上げしている。