初鑑賞時はミュージカルの割に歌の得手不得手ばかりに目がいったが、再鑑賞してウディの軽妙なセンスが光る傑作に見えた。特にゴールディ・ホーンとウディのセーヌ河畔でのダンスシーンはまさに映画の魔法である。
3つの都市の四季と登場人物の移り気を重ねたロマンティックな作品。
(2023.1.20 再鑑賞 ★3.4→★4.2)
マンハッタンに暮らす弁護士一家と彼らを取り巻く登場人物たちの恋愛模様を点描するミュージカル作品。男女が刹那的にくっついたり離れたり、そして元サヤ、焼けボックイに火がつくのはアレン作品お馴染みである。
ミュージカルシーンは、古きよきミュージカルムーヴィーを思わせるところもあれば、ドリュー・バリモアのように吹き替えだったり、アレンのように声が小さすぎて聞き取れないなど粒度に随分と差がある。
シナリオも点描的で筋らしい筋もなく、ニューヨーク、ヴェニス、パリの街と織りなす四季を楽しむようなサラリとした風合いである(8/50)。