天豆てんまめ

世界中がアイ・ラヴ・ユーの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)
4.3
何度見ても楽しめるウディ・アレン作品の中では大好きな作品で、陽気な恋愛賛歌的なミュージカル映画✨

この映画を想うとニヤニヤとして、情景を思い浮かべるとハッピーな気分になる。

ウディ・アレン監督初のミュージカル映画ながら豪華キャストがみんな楽しそうに歌い、踊り、とっても楽しい作品。

代わる代わる色んな人が様々な恋愛模様を展開するけど恋のトキメキとミュージカルはやっぱり合っていて楽しい。

珍しく普通で気弱なエドワード・ノートンが恋人のドリュー・バリモアに軽快に歌いかける、するとニューヨークの街が祝福するかのように周囲も歌い、踊り始める。とても愉快。

ドリュー・バリモアの義理の妹にナターシャ・リオンで資産家の娘。で母はゴールディ・ホーン。別れた実父はウディ・アレンでパリ在住の作家で度々ニューヨークに戻ってくる。ナタリー・ポートマンもちらっと出てくる。

面白いのはノートンが婚約指輪を買い、レストランのデザートに乗せてサプライズしようとするが、ドリュー・バリモアが指輪ごと食べてしまうベタなシーン。

舞台は途中ベネチアに移って、ウディ・アレンの恋する相手は同じホテルに泊まるジュリア・ロバーツでやっぱり魅力的✨年の差あり過ぎだけど、何のその彼女が通うカウンセラーの診察を娘にスパイさせて、彼女の悩みや趣味を知った上で、声を掛ける何とも最低なやり口で意気投合 笑 

そこで彼女がタヒチのボラボラ島が好きだと仕入れたウディ・アレンが「私のお気に入りの場所は、ボラボラ島なんだ」とバルコニーで囁くシーンがあるのだけど、私はそのボラボラという響きが忘れられず、調べると太平洋の真珠と言われていて、思わず新婚旅行はボラボラ島に行ってしまった。珊瑚礁に囲まれた水上コテージよかったなぁ、、、これはウディアレンのおかげ 😂

途中、ノートンの恋敵として保釈したばかりのワルなティム・ロスにバリモアを奪われたり、ウディ・アレンがジュリア・ロバーツと同棲を始めたり、でも結局振られたり、皆それぞれが恋に右往左往。

何といっても素敵なシーンは、冬のパリでウディが元妻のゴールディ・ホーンをパーティにエスコートした後に思い出のセーヌ川の橋のたもとで、結婚して別れた今の方が、お互いかけがえのない相手であることを確かめ合いつつ、夜、一緒に踊るシーン。

ふわーっとゴールディ・ホーンが浮いたりするのだけど、手先からつま先まで伸びやかで動きも美しくとってもロマンティック✨

「世界中がアイ・ラヴ・ユー」というタイトル通り、N.Yでもベネチアでもパリでも、みんな恋をして、歌って、踊って、心がほっこり爽やかになるとっても素敵な作品だ。