ウィン(レスリー・チャン)とファイ(トニー・レオン)の同性カップルの愛情とすれ違い。今から25年も前に作られた作品。挑戦的な作品だったんだろうと想像します。
じっとりとした空気感。華やかな部屋の色合いや小物、街の風景、タバコの吸い方、中華料理店の厨房までおしゃれに見える。
そうかと思えば、ウィンが家を出ていった後、空虚な表情で船に乗るファイと漆黒の水面が、それまでの空気感を一変させていたり。
まさに、どこを切り取っても絵になる映画。
当時、映画界に馴染みがなかった自分でも、名前が刷り込まれているレスリー・チャン、トニー・レオン。25年後に観ても2人の存在感は素晴らしい。
レスリー・チャンの魅力は、ウィンとファイとの関係性に説得力をもたせてるなぁと思って観てました。
物語の終わり方はとても切なかったです。
