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ブエノスアイレスのNTKのネタバレレビュー・内容・結末

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ウォンカーウァイ作品すっごく好きかも〜〜…くっついて離れてを繰り返すカップルのじっとりとした関係性がずっと描かれるのに、最後はカラッと湿っぽくなり過ぎずに、どこか調子っぱずれで底抜けに明るい曲と雰囲気で締められるあの終わり方からして大好きでした…「会いに行こうと思えば会いに行ける」の予感で締めるのが本当にピッタリ解釈一致って感じ

「覇王別姫」の時の儚い雰囲気から一転、レスリー・チャン演じるファイがずるい男過ぎてな〜〜奔放な雰囲気と危うさで翻弄して、ウィンが風邪を引いてもご飯を作らせるダメクズ男っぷりを見て「そんな男に尽くすのやめなよ〜!」とウィンに言いたくなっちゃうシーンもあったけれど、ウィンが「ファイの手が治らなければいいと思った」と言ったセリフ一つで一気に黙らせられる、好きなら仕方ないよ…はい外野は黙ります…になる力技よ

「天使の涙」のラストの2ケツシーンでも思ったが、世界の果てを観に行くと言うチャンとウィンの別れのシーン、直前までちょっとからかったりしてたのに、お別れとしてのハグのシーンがぐっとしっかり別れを噛み締めるようなあの力強い抱擁で「天使の涙」のラストでのパートナーの女とモウの2ケツシーンを一瞬思い出したんだよな…恋してすれ違って…という一人一人の登場人物たちの短いドラマの中に、人間の体温の温かみに再び触れるしみじみとした良さがまたこの作品の中でも表現されているようでグッと来ちゃったな…大大大大好きでした
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