釣り漫画としては「釣りバカ日誌」の方が有名だろうが、この「釣りキチ三平」は純粋に釣りのみを求める少年の奮闘記。
よって本格的なフライフィッシングを堪能できると思っていた。
前半部分のワカサギ釣りなど自然あふれる渓流を背景に、釣り人たちの技なども楽しめた。
しかし夜泣谷に着いてからの巨大魚の扱いは酷いものだ。
何と魚をCGで表現する暴挙に出たのだ。
あの動きをCGで見るとどうなるかはすぐに想像がつく。
いきなりの違和感を見せ付けられ、捕らえる際には失笑もの。
いくら漫画とはいえこれを実写でやったらダメだろう。
奇しくも監督が「おくりびと」の滝田洋二郎。傑作もあるのだが駄作も結構送り出している。
監督の名前で見る作品でないのは間違いない。
