bluetokyo

次郎長三国志のbluetokyoのレビュー・感想・評価

次郎長三国志(2008年製作の映画)
1.9
カネ出して見るような代物じゃないな。失敗したなあ、という感じ。マキノ雅弘監督という字面が目に入ったような気がしたので、咄嗟に借りてしまったのだ。まったく別ものでした。マキノ雅弘監督作品の持つ、重厚なリアリズムもないし、運命を感じさせるような人物造形もない。マキノ雅弘監督にあやかっているなら、少しぐらいそういうのがあってもいいのだけど、まるでない。

マキノ雅弘監督の本物の次郎長三国志シリーズ、見たいなあ。自分の利用するレンタル屋にはないし。勝新太郎の座頭市シリーズもないのだ。レンタル屋以外に映画を見る方法を考えないとダメだな。

ということで、いいところだけ書いておく。
とにかく、出演者が豪華である。逆に言えば、内容に自信が持てないので、出演者だけで客を惹こうとした、ともいえるのだけど。とくに、温水洋一さんの森の石松はよかった。

絵柄がきれい。紅葉がきれいだったりする。それだけなんだけど。

大掛かりな殺陣シーン。任侠映画では、最後のクライマックスの殺陣シーンは、見どころの一つであったが、あまり見られなくなった。事故だったりが怖いのかもしれない。この映画ではそうした殺陣シーンが見られる。とはいえ、一対一の戦いのシーンなのである。大勢が入り乱れて、というシーンではない。
bluetokyo

bluetokyo