バカンスの始まり。前半の女子3人でキャイキャイとはしゃいで、何でもない地名や物(オルゥゥエウェットって発音とか、おばあちゃんのおまる、とか)が笑いのツボ入ってゲラゲラ笑う。
そんなシーンがたくさんあって、その笑いが生まれる瞬間を私も見ているから(これがとても重要)楽しくってつられて笑う。
そういった瞬間や、バカンスの始まりのワクワクって、時間の(映画の)流れもあっという間に感じる。
3人のうちの1人を追っかけてやって来たジルベール(ただのKY滑稽タフ男だけど、こいつ上司なんだよね)が入ってきてからは、ガラッと流れも空気も時間の流れ遅くなる、なので見ていて”退屈”って感じるんだけどその退屈って気持ちもとっても重要。
そのダルさも含めてすごいリアリティある。
1ヶ月のバカンス、ゴールデンウィークでも何でもいいけど、楽しいことって始まる瞬間始まったばかりの勢いがとてもキラキラとして楽しいじゃない。
バカンス終わるな寂しいなーとかじゃなくて”飽きたなーもういいや”とかそういう彼女たちの気持ちからの視点に最初から最後までずっと一緒に過ごす。楽しみも退屈も嫉妬も全部!