紫亭京太郎

ひかりのおとの紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

ひかりのおと(2011年製作の映画)
3.6
音楽家を目指して東京で暮らしていた青年が父親のケガを機会に実家へ戻って酪農を継ぐも事業の厳しさから音楽家への思いが捨てきれず…
岡山で生まれた本作は県内各地で何度も上映会が開かれた上で全国展開し複数の国外の映画祭でも上映された。地元で生まれた作品を地元にしっかりと根差すことで作品自体に更なる力強さを持たせることができるのではないか。そんなローカル性が作品をより魅力的にしその力は万国に共通して認められるものになるに違いない。
厳しい現実に直面しながらも力強い一歩を踏み出そうとする主人公の姿はそのまま映画の新しい可能性と方向性を示す本作のあり様を表している。“希望のひかりのおと”が聞こえて心に明かりが灯るハートウォーミングな佳作。
紫亭京太郎

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