こーた

サイコのこーたのレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
4.0
やっと観れたヒッチコック。ホラー映画というよりはクライム・サスペンスなのでホラー苦手な人でも観れそう。
モーテルを舞台に善良な青年の様に振る舞うノーマンベイツが被害者との会話を通じて徐々に異常性を露わになっていく緊張感がすごい。
ライラが絶命するシーンも、人間がモノになっていく様をこれ以上ない眼玉への寄りで描くのはさすが。ノーマンを鳥みたいに撮ったり、洋館を彷徨う様に漂うカメラワークや光から暗闇に演者を誘導する演出、正面から来られると何でもないシーンなのにドキッとするカットになる。ラストの母親と重なる、絶妙な骸骨ノーマン演出も最高でした。
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