コザカナカルシウム

サイコのコザカナカルシウムのレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
3.5
主人公マリオンが4万ドルを横領して逃げるために隠れたホテルで精神異常者の経営者リーマンに殺されるが、恋人と姉が犯人を見つけ出す話。

20年ぶりに観たら意外な気付きが多かった。有名なシャワーシーンの印象が強すぎてホテルの話だとばかり思っていたけど、前半の50分ですでに殺され終わっている。横領から逃げる設定だったんだね、これ。

マリオンの金銭欲や逮捕されたくない暗い気持ちがあるから危ない目に遭った訳で…理不尽な話ではあるがある意味因果応報だった。そうじゃないと、ホラーとして純粋に楽しめないよね。

何度観てもシャワーの演出はすごい!
直接殺されるよりもシャワーの流水とナイフの動き、歪む表情のアップそして水に流れる血液の短いカットの一連の流れ。殺人シーンで本当にこわっ!って思うのは「青春の殺人者」の台所シーンとサイコのシャワーシーンだな。