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サイコのhmzのネタバレレビュー・内容・結末

サイコ(1960年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

自分の中で突如白黒映画ブームが来てしまった。
かと言ってまとめて観過ぎると、どれがどれだったかわからなくなりそうなので、大切に観ていこうと思う。

序盤、主人公の結婚だとか性別だとかに関する居心地の悪い感じの演出が続くから、お金持ってとんずら!新天地にて男女の諍いで殺される!って感じの展開かと思いながら観ていた。(有名すぎるシャワーシーンで、死ぬことはわかっているので)
なので、お金を返してちゃんと生活に戻ろうとした真っ当な姿にも驚いたし、中盤で脈略なく殺されてしまったことにも驚いた。
主題は彼女のことではないのね。と、物語の主人公というか、次元が変わる感じが面白かった。

どんな理由だとしても人のお金持って逃げるのは犯罪なんだけど、自分が結婚のことで悩んでる時にどうでもいいおっさんから娘の結婚祝いのこととか、聞いてもないのにいやらしい感じで聞かされたりしたら、うんざりするよね。
こういった積み重ねがなければ、たぶん盗んだりしなかったんだろうという気がして、少し彼女に同情してしまった。

ノーマンの俳優さん、豪雨の中で迎えてくれた笑顔でほっとしたのに、鳥は好きでもないけど剥製にしてるって話してみたり、会ったばかりの相手なのに明らかに話しすぎてるときの表情とか、距離感おかしい感じで徐々に不安にさせてく演技が強烈だった。

名作と呼ばれる映画を観るといつも思うけどけど、色んな意味で早く観ればよかったなってなる。
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