天豆てんまめ

ハリウッド・ミューズの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

ハリウッド・ミューズ(1999年製作の映画)
2.0
アルバート・ブルックスが監督・脚本・主演した業界もので、ウディ・アレン的に頑張るのだが、そこまで面白くはない。

アルバートがオスカー候補にもなった脚本家役だが、最近はてんでだめ(この辺の設定が、ヒューグラントの「リ・ライフ」とそっくり)で、ロブ・ライナー(実名/「恋人たちの予感」「スタンド・バイ・ミー」監督)からミューズ(女神)のお蔭でヒット作を創れたと聴き、紹介してもらうのがシャロン・ストーン。で、贅沢三昧、我儘で振り回されるという設定だが、まず、彼女にコメディが合わない。

主人公がハリウッドの脚本家で、舞台が映画業界なので内幕ものとして面白いかと思ったら、その辺の風刺性は皆無で期待外れ。そちらを期待する方は、ロバート・アルトマンの「ザ・プレイヤー」を観た方がいい。

だから、ただシャロン・ストーンに振り回される話だが、彼女にコメディエンヌのセンスが無いために、いや、そもそも、彼女の資質に役柄があってない為に、観ていて笑えない。そうだ、もう1作、名作を思い出したのがウディ・アレンの「ブロードウェイと銃弾」あちらは演劇業界が舞台だが、実に脚本が練られていて面白い、お薦め!(脚本に才能があるギャングが出てきて、かなり笑える)

アルバート・ブルックスはウディ・アレンに全く及ばないのだなと思いつつ、改めてウディ・アレン作品を観たくなった。