この映画がR指定という事自体ギャグのように思える。完全にMPAA(アメリカ映画協会)に対する皮肉ですね。
切り絵風アニメのほのぼのとしたタッチとは裏腹に、内容はブラックユーモアと社会風刺に満ち溢れています。
カナダのお笑い芸人「テレンス＆フィリップ」のお下品な映画に腹を立てたアメリカPTAの方々が、「こんな下品な映画を子供に見せるなんて許せない！」と騒ぎ始めた結果、アメリカとカナダの間で血みどろの大戦争に発展するというめちゃくちゃなお話。
おまけに地獄に堕ちたサダムフセインは悪魔を愛人にし、戦争を利用し世界征服をたくらむ。
もうなんでもあり、タブー無し、全編Fワード使いまくり。
そんなとんでもない映画ですが何故かミュージカル仕立てになってて曲のクオリティが無駄に高い！アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされたほど。
監督のトレイパーカー、マットストーンの音楽の才能を感じさせます。
時計じかけのオレンジパロディで「汚い言葉なんて使っちゃダメ！」とやっておきながら、なんだかんだでFワードが世界を救うという超強引展開も素晴らしい！
やっぱ世の中キレイキレイなモノばっかみてちゃダメですね。検閲なんて甚だしい。MPAA、映倫なんてファック！！🖕
しかし、こんなとんでもないシリーズがテレビで放送されているのを考えると、なんだかんだ言ってアメリカってやっぱり自由の国なんだなーと痛感します。日本だったらまず許されないですね。
ちなみにサウスパークは現在Netflixにてシーズン16から21まで配信されているので、興味のある方は一度ご覧になって下さい。
