フリーザ

レディ・イン・ザ・ウォーターのフリーザのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

シャマラン全作観ました。
映画好きによる「シャマラン(笑)」みたいな風潮を変えていきたいとは別に思わないけど、もっとろくでもない監督幾らでもいるだろとかシャマラン十分面白いけど皆全然ちゃんと観ようとしてねえなとは思ってる。


『サイン』が大好きな俺にとって今作もドンピシャだった。
メッセージ性、ストーリー、オチ(笑)なんか映画に求める人にとっては滅法つまらないであろうヘンテコファンタジー、というかコメディ。
ファンタジー要素はどうでも良くて変な人たちがグダグダやってる様やその中で微妙にドラマが生まれたり生まれなかったりするのが面白いという作品。この辺『サイン』と凄く似ていて、ストーリーや設定なんかの目に見えないものを見ようとするとスカしやハッタリだらけなのでちっとも面白くない。後述する様な映像的な面白さやキャラクターの挙動と言った画面に映ってるものだけ素直に受け取ればいいよってタイプの作品。
多分評価ボロくそだからもうこの手の作品撮らないのかもしれないけど俺は好きだし待ってるよシャマラン。


舞台となるアパートのロケーションもそこで暮らす人々も一々面白い。
犬が襲ってきた時のよく分からないスローモーション、主人公がゴミ集める時にショットが切り替わると階が上がってる演出、やたら多い真上からの俯瞰ショット、カメラが切り替わるとそこにいたハズのおばちゃんがいなくなってる、ヒロインの横顔が綺麗だからか大事なシーンでは顔を横から映す、等など面白い映像が沢山。

ナーフが〜、予言が〜、守護者が〜みたいな話は別に全然面白くはないが、大事な情報知ってるおばちゃんが韓国人なので一々娘に通訳してもらわなくちゃいけないとか役割を持つ人間が揃ったと思ったらやっぱり人違いだったとか、「なにやってんだよw」みたいなやり取りがどれも可笑しくて笑ってしまう。
通訳の役割の子どもがシリアルのパッケージから言葉を読み取るとこと右半身だけ鍛えてる半マッチョが守護者だったというのが特に笑えたし、守護者の役割ショボ過ぎたのも最高。

ちゃっかり美味しい役やってるシャマランも笑える。

いやほんと面白かった。シャマラン作品の中でも特に好き。
フリーザ

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