TakayukiMonji

ヌーヴェルヴァーグのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

ヌーヴェルヴァーグ(1990年製作の映画)
4.0
ゴダールマラソン。
アラン•ドロンがゴダール作品に初出演。
90年代ゴダール突入。

人生の意味を問うような質問と、”男と女”の噛み合わないくだりなど、従来からゴダールで取り上げられてきた台詞が続くが、愛についての問いかけ、”愛は全てに打ち勝つ”という強い言葉が印象的。物の本質とは?
アラン•ドロンが一人二役で演じきり、男と女と愛について投げ掛ける。
と書いたが、いつものようにゴダールの物語を理解しようとしてもしきれない。

映像の美しさが際立ち、ピアノの旋律とカモメの声、トランペット。特に、後半のバイオリンの旋律が素晴らしく、横移動の長回しショットも息を飲む美しさ。
映像と音の融合と解体(ソニマージュ)が一段と際立った作品だった。ストーリーではなく、その試みが完全にハマっていたので、とても好きなゴダールだった。
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