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UFO少年アブドラジャンのcamusonのレビュー・感想・評価

UFO少年アブドラジャン(1992年製作の映画)
2.5
1991年のウズベキスタン映画。レンタルDVDで見ました。

人間の少年の姿をした宇宙人がやってきたことによって
コルホーズ(集団農場)に巻き起こる騒動を、
牧歌的コメディタッチで描いています。

作品内のナレーションで、本作品はスピルバーグの「E.T.」に対する
返歌であるようなことが語られれています。
舞台がウズベキスタンのコルホーズであるということは貴重だと思いますが、
それ以外は、取り立てて新味を感じません。
牧歌的なわかりやすい笑いなので、
ちょっとあざとさを感じてしまう部分もあります。

ウズベキスタンの現代に深く切り込むような目的を
さらさら持たないスタンスは良いとして、
さりとてハリウッド作品ほどの一般娯楽性があるわけでもなく、
製作原資の出所や視聴ターゲット、興行状況等、
要は誰が何のために作ったのかという情報も不足していて、
よくわからないです。ちょっとモヤモヤします。


コルホーズ、ソフホーズは、
中学の歴史教科書内ではゴシック体になっていて、
テストに出るので言葉としては覚えた記憶があります。

こうして農村の映像を見ると、
実体イメージとのヒモ付けがなされていなかった言葉に、
多少なりともイメージが肉付けされたような気がします。
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