青二歳

ミラーを拭く男の青二歳のレビュー・感想・評価

ミラーを拭く男(2003年製作の映画)
4.6
緒形拳萌え萌え映画。けしからん、実にけしからんぞうヽ(´∀`)ノ可愛くて萌え死ねるぞい。Filmarksは評価低いの..とても好きです。面白い。感情移入を拒否する映画。ノーモア映画泥棒ノーモア共感。
交通事故を契機に全国のカーブミラーを磨く旅に出る男の話。これだけだと贖罪がテーマの重厚なドラマかと思われるかもしれませんがなんもなんも(ヾノ・∀・`)交通事故もパチ中毒の母親に放置されていた女の子が飛び出してきて、ちょっとかすり傷負わせてしまっただけ。病院連れて行こうとしたら母親がサッサと連れ帰り、挙句祖父から高額の示談請求を受けるハメに。そして…何故か内緒で会社辞めて貯金使ってミラー磨き行脚。意味わからん(´・∀・`)いいんですノーモア共感!

ミラー磨き行脚…なんだろう、例えて言うなら…インドの苦行者サドゥっぽい。爪や髪を切らない&洗わない苦行とか、ゴロンゴロン転がりながらインド縦断とか…そんな感じ。要は共感しようもないし応援する気も起きません。加えて傍目にはマヌケにしか見えない(緒形拳のチャーミングさ炸裂の)滑稽さもサドゥと似ています…あえて主人公に沿うとすれば、多分ただの現実逃避(´ω`)
ラストなんとなく夫婦が寄り添うのもいい加減さが良いですね。なんでそうなるのかは夫婦のことだから他人には分からないし、ちょっと甘えた終わりだけどそれもいいんじゃないでしょうか。共感の仕掛けは一切ないし、映画の作りにも、主人公のキャラクターも不親切極まりない。緒形拳以外の役者じゃ成り立たないでしょうね。すごい。

それにしても緒形拳がおじいちゃんで…!実年齢66歳!ちょっとこの頃もう病気になってしまっているのかやや浮腫み気味でツライけど…でもかわいいぞ!脚立もってトコトコトコって小走りになるだけで可愛いし、カップ麺すすってるのも超かわいい。トラックの前に飛び出すカッコも、入院中にトボトボ歩くのも!(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾退職金もらう前に辞める云々とあるから50代後半という役どころ。これは#ジジババご健勝なにより を置くべきか、#(なんかダメだが)おっさん頑張れ を置くべきか迷いましたがここは50代の設定に従います。

共演者もセリフ少ない。しゃべるのは津川雅彦当時62歳。役柄もそのくらいの年齢かな。なんと大滝修二これが緒形拳と初共演とのことです、意外。風見章子も初共演とか。"感情移入を拒否する映画"というのはメイキングの津川雅彦談。メイキングもおすすめです。
鏡がきたみどりぬし様(?)の聖域という村とか面白いし、何よりも終盤…テレビ大嫌いなんですが、すごいですねこれ。近年の日本映画にもこんなキツいブラックジョーク飛ばす映画あるんですね。
青二歳

青二歳