「研究書を燃やしてくれ」「実はあなたには弟がいた」という研究者だった母の遺言を頼りに実家へ向かうと・・という80sクリーチャーホラー。ベテラン俳優のロッド・スタイガーも何故か出演し、「サイコ」の脚本を手掛けたジョセフ・ステファノも脚本に参加。今ではやや忘れ去られている作品みたいですが、なかなか良かったです。
まずなんと言ってもクリーチャーのデザインと特殊メイクの力の入れ具合に圧倒。クリーチャーは「チャド」や「エクストロ」をより完成度高くしたような感じで最終形態では人間の姿に近いビジュアルに変化。そしてタコの足のようなものが人の耳や鼻に食い込んだり顔が膨らんだりと粘り気も伴った特殊メイクの数々は「フロム・ビヨンド」に勝るとも劣らない変態的なもので、クリーチャーをさっさと駆除したい主人公側とロッド演じる博士側のちょっとした争いも展開に勢いをもたらしています。
怪しい研究者を演じるアマンダ・ペイズは最初「エルム街の悪夢3」や「悪夢の惨劇」のジェニファー・ルービンかと思いました。