アキラナウェイ

アバターのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.5
昔観ようとしたけど、途中でリタイアしちゃったやつ。当時の自分は何がそんなに嫌だったんだろう?

ああ、そうか。
あの青い人。ナヴィだ。
ナヴィのルックスが好きじゃなかったんだった。

いかにもCGデス!!
っていうのが苦手なんだよねぇ。
あと、「ネバーエンディング・ストーリー」のファルコンの睫毛が苦手。関係ないけど。

それでも何年も食わず嫌いは良くない。
もう大人なんだし、ちゃんと完食して「ご馳走様」しなきゃ。

西暦2154年。豊かな自然と希少鉱物の莫大な鉱床が眠る星パンドラ。元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は、先住民族ナヴィと地球人のDNAを掛け合わせた人造生命体と神経を接続させる「アバター計画」の操作員として、この星を訪れる。それはアバターを通してナヴィと交流し、信頼を得て資源開発を進める計画の筈だった—— 。

何だかんだ言って、この映像美には息を飲む。地球には無い幻想的な造形の動植物のヴィジュアルに、圧ッ倒される。

「観るのではない。そこにいるのだ。」

本作のキャッチコピーは伊達じゃない。

翼竜に跨がり、空を駆けるシーンは爽快感堪らんなぁ!!

主演はサム・ワーシントン。
最近見かけないけどお元気ですか?

ジェイクと親交を深めるナヴィの娘ネイトリを演じるゾーイ・サルダナは顔見せなし。

シガニー・ウィーバー出演は、やっぱり「エイリアン2」での監督とのご縁かな?

「もののけ姫」を彷彿とさせる、人間の業の深さよ。己の欲を満たす為に、未開の地に住む先住民族への侵略行為の悍ましさ。

ムッキムキのスティーヴン・ラングが嫌〜な悪役として、存在感を放つ。 

土着の宗教観を持つナヴィにとって重要な、魂の木を爆撃で燃やし尽くそうとするシーンが居た堪れない。ここで大活躍を見せるミシェル・ロドリゲス姐さんがカッコ良過ぎて惚れる。好き。

ほぼ全編CGというスタイルは好きになれないけど、観終わってみれば、ストーリーとしては十分楽しめた。

モーションキャプチャーで、目の前には何もないのに驚愕し、怒り、笑い、涙する演技を見せた俳優陣による撮影の舞台裏を観てみたら、この作品が映画界に革新をもたらした事に疑いの余地はない。

ご馳走様でした。