なお

アバターのなおのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.8
"共に飛ぼう"

今冬公開『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の予習。
映画好きを名乗っておきながら、なんと今回が初鑑賞。

公開当時自分は高校生で、作品の存在自体はもちろん認識していた。
当時は3D上映が隆盛で、思えばこの「アバター」から3D上映というものが日本でもポピュラーなものになっていった気がする。

当時の「アバタームーブメント」は凄まじいもので、テレビのニュース番組やバラエティ番組でも連日のように取り上げられていたし、お笑い芸人は劇中に登場するナヴィたちを扮した姿で笑いを取っていた。

数字上でも本作の人気を伺える。
2019年に『アベンジャーズ/エンドゲーム』に抜かれるまで、『タイタニック』を抜いて世界最高の興行収入を記録していた。
(ちなみにその後、中国での再上映があった影響で『エンドゲーム』をも追い抜いている)

✏️交流
いや~~~…
これは正に「映画館で見るべき映画」。

公開から13年経った今でも色あせぬ美麗なグラフィックに、ナヴィたちが住む衛星パンドラに構築された世界観は見ごたえ十分。
前述の通り3D上映も当時はあったとのことで、スクリーンから飛び出すこの美しい世界を見られたらなんと素晴らしいことだろう。

ジェームズ・キャメロンが子どものころに読んだ「あらゆるSF」から得た着想を基に書かれた80ページもの脚本から構築された世界観と物語は厚みたっぷり。
鑑賞後にも様々な考察や想像・妄想が捗りそう。

とはいえ、個人的にストーリーの展開自体は良くも悪くもありきたり。
文化も言葉も全く違う異種族に地球人が接触⇒最初は拒まれるけど、次第に絆を深めていく⇒やがて二人は恋に落ちる⇒互いの愛を最大限に発揮し、部族を壊滅させようとする悪を打倒する
うまく言い表せないけど、『もののけ姫』にも似た既視感というか…

まあでも、そんな王道の展開も決してキライではないので、最初の数十分はちと退屈だったけど物語が波に乗ってくる中盤以降はそれなりに楽しむことができた。

☑️まとめ
2009年時点でこのクオリティ。
前述の通り、今冬に公開が控えている最新作ではどのような映画体験を我々にもたらしてくれるのか。

当時一大ムーブメントを巻き起こした、ジェームズ・キャメロン監督の手腕に期待がかかる。

🎬2022年鑑賞数:106(45)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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