よ

アバターのよのネタバレレビュー・内容・結末

アバター(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あと少しで新作公開とのことで再鑑賞。
たしか公開当時に見に行ったから16歳の時以来、13年越しに見たことになる。

そういえばこの映画が初3D映画だったな。
めちゃくちゃ期待して見に行ったらそこまで3D感なくてガッカリした記憶が…。
3Dは10年経ってもあんまり進歩してないよね。
3D映画限定の、映画始まる前のオープニングが一番立体感あって本編はそこまで…っての全然変わらないわ。

映画については、さすがに10年以上経ってて物語も覚えてるような忘れてるようなって感じだったから結構新鮮な気持ちで楽しめた。

ストーリーは超王道のハリウッドストーリーで、奥行きは全くない。
そんな映画に環境破壊だとか先住民侵略だとか変に社会的なメッセージを入れようとするから薄っぺらさが際立つ。
環境破壊とか謳う割に資本主義全開の映画だから尚更ね…。

ただ、ただですよ!!
そんな欠点を補って余りある世界観の構築具合の本気度よ!
架空の惑星内に、誰も見たことのない全く新しい動植物の生態を創り上げたことがヤバい。

ナヴィ語なんて言語学者を製作陣に加えて一から作り上げたってんだからマジでイッちゃってる(もちろん地球の言語をある程度下敷きにはしているが)。

恐らく惑星パンドラ内の生態系も、しっかりその道のプロが監修に入ってるだろうし(そういう記事は見つけられなかったので憶測だけど)、そこまでして新しい物を作ろうとする心意気と、アウトプットの完成度に感動した。
まだ誰も見たことのない新しい物を作ろうとする精神がこの映画の最大の魅力だろうと思う。

それに王道ハリウッドストーリーの薄っぺらさはあるにしても、観ててアガるポイントは押さえてると思うし(例えばイクランで空飛ぶとことか)、割と長尺の映画を最後まで飽きずに観れるような工夫はしっかりされていると思う。
現に物語の薄さは感じつつも、最後までしっかりハラハラドキドキしながら見入ってしまったからな。

ちなみにCGは今見るとやっぱり若干のウソくささは拭えないが(特に主人公がナヴィになるとことか)、後半はほとんどCGになるから違和感は消えた。

トータルすると、欠点はありつつもやっぱり時代のアイコンになるような映画だったし、改めて観てより次回作が楽しみになった。
逆に言うと、初回でこれだけの世界観を世の中に提示してしまったが故に、次回作がこの映画の焼き直しになってしまうのだけが心配。
続編はつまらなくなるというジンクスをなんとか超えてほしい。

僕もイクラン乗りたーい!!
よ