みち

アバターのみちのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
4.3
──I see you.

最新作の前に。

生きとし生けるものすべてが繋がり合うナヴィの世界観、その肉体に意識を繋ぐアバター、乗り手と繋がり美しく空を飛ぶイクラン。婚約者を奪われても信じた男を仲間と認めるツーテイも、どこまでも軍人でいつまでも強いクオリッチも、支えるうちに心が移って人類の姿のまま戦い散ったトゥルーディも好き。

来た!このときを待っていた!と叫びたくなるような瞬間に備えて、徹底した絶望と物語上なくてはならない別離が描かれる。誰かの振る舞いの根底にあるなぜ、がわかる脚本。日常を忘れて引き込まれて、ここまで遠くへ連れて行ってくれる、これぞ映画。
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