むむむ

アバターのむむむのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
4.5
とりあえず有名な作品から見ていこうと思い、鑑賞した一本。小学生のとき金曜ロードショーかなんかでやってたけど、内容はほぼ覚えていない。

2時間半越えの長編だったが、一回も飽きる場面はなく、ずっと見入ってしまった。

理由は二つ。
一つ目は映像美。未知の星にいる生物や植物が織りなす雄大な自然に呆気を取られた。15年前の作品であるにもかかわらず、アバターと自然を高いクオリティでリアルに再現できていることがすごい。加えて、音に目を向けると生物の鳴き声や葉の触れ合う音、虫が飛ぶ音など細かなSEによってbelievableが達成されている。僕はスマホで鑑賞したが、これが映画館で見れたひとたちが羨ましく感じる。

二つ目はこの作品のテーマである。この作品では、繁栄のために他の生物や自然を破壊する人間の利己的な醜い本能が見事に顕にされている。行きすぎな効率主義、資本主義による自然破壊や民族差別などが行なわれている現代社会に疑問を問いかける作品であった。

なぜこんなにもテーマや伝えたいことがわかりやすいのか。

考えられることとしては、設定が簡単でわかりやすいのにも関わらず、これまでにない設定だから。簡単に説明すると、「未知の星に侵攻してきた人類とそこにいる現住民たちが戦う」ということである。そこに「アバター」という、人間が原住民の身体とリンクできるシステムという今までにない設定がいいアクセントとなり、これまでに見たことのない設定の作品となった。よくある設定と初めて見る絶対設定のバランスがよく、見る側からしても複雑すぎず、とても理解しやすいのではないかと考えられた。
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