狭須があこ

アバターの狭須があこのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
3.8
エンドゲームが追いつけなかった伝説の映画!
えっ見てなかったの?何で?って言われると、それは当時、劇場で見れなかったからです。

んんん確かに3Dで見たい!
いやァ流行るの、わかります。これもう、ハリーポッターですもん。
「ナヴィ」「エイワ」「トゥルーク・マクト」聞きなれない固有名詞が飛び交って、知らん場所で、知らん価値観にガンガン遭遇させられる。でも、起きてることがわかるんだよな

クソ長すぎる映画ですが、体感映画ってクソ長くてもいいんですよ。没入させるために必要な尺というのは、ある。
「観るのではない。そこにいるのだ。」というキャッチコピーを、162分間で本当に体感させて帰すのだ。すごいのだ

てか昨今増えた超絶アクション映画、アレってもうカルト映画なんですよね
なぜなら「早すぎてカメラがついていかない映像」を目指してるから。だから、「目がついていけない」って感想が多発します。
もちろんリアルだし臨場感は増しますが、100%アレが響くのってアクションキチガイのみなんですよね

カメラが、人物や機体を同じスピードで追ってくれること。
しっかりキッチリ追うことで、周りの風景が矢継ぎ早に変化する美しさ。こんなにスピード感のなかにいるのに、走りながら矢をつがえる動きを、じっくりバッチリ見られる楽しさ。
この系統のアクションの流れを汲んでるのは、実はMCUだと思います。登場人物の数が多いので、カメラが切り替わるスピードが早いけど

「コアな人外好きが喜ぶだけの映画」と聞いてましたが、コレはカルト映画ではありえないですね
劇場で見るなら、楽しめる層はめちゃくちゃ広そう。しかしそれはそれとして、ナヴィ族はめっちゃ美しい人外だと思いました。

ところでウィキペディアを見てたら、「言語:英語、ナヴィ語」って書いてあって、ナヴィ語というのは、実際に言語学者が作った架空の言語なんだそうです。

「人類が学習可能であり、出演する俳優が発音可能でありながら、どの言語とも似ていない」。いや~こういうとこですよ。
「入口の浅さ」と「水深の深さ」を、併せ持つことができるところ。
ヒットするエンタメの必須事項だと思います。

ところでうちの父親ですが、うちの母親をネイティリに投影して「母さんに見える」と言いながら大号泣したそうです。
うーん身内にだいぶコアな層がおりましたね。映画の見方は百人百様だなぁ
狭須があこ

狭須があこ