PaulHervoehen

アバターのPaulHervoehenのレビュー・感想・評価

アバター(2009年製作の映画)
4.2
興行収入記録破られ記念w

斬新な要素は意外な程に無いのですが、娯楽として大変良く練り上げられた映画です。

Titanicを恋愛ものにしちゃったり、海洋ドキュメントもので真面目なキレイな世界に逝っちゃったキャメロンが、ぼくらのオタクな世界に戻って来た! と言う点がまず賞賛すべき点かと思います。

次に、色々な既存のギミック、「もののけ」的設定、「マトリックス(と言うか攻殻機動隊)」的仕掛け、3D、CG, などなどを、多々詰め込んでいるにも関わらず、振り回されずに娯楽映画として完成していると言う凄さ。

設定がまねっこばっかり、ストーリーまんまインディアンものでペラッペラに薄い、等の声はあるかと思いますが、むしろそこをばっさり割り切って娯楽化している所が素晴らしい。

「ストーリー?キャラの深み・・・?そこじゃねえんだ映画の醍醐味ってのはよ!」と言うキャメロンの雄叫びが聞こえる様な。

3D映画中興の祖なので、スクリーンで観ないと真価を発揮しないかなーと言う所はあり。飛び出す絵本みたいな作りじゃない、臨場感を重視した3Dは大変新鮮でした。