千年女優

スター・トレック5/新たなる未知への千年女優のレビュー・感想・評価

3.0
復活したカーンとの戦いから始まった激動の日々を終え、久々の休暇をロッククライミングやキャンプで楽しむジェームズ・T・カークら一行。そんな折に異変の知らせを送った惑星ニンバス3号へ訪れた一行が、マインドコントロールを駆使するバルカン人サイボックの反乱に遭遇して「神」求める彼の野望に立ち向かう様を描いたSF映画です。

テレビドラマ『スター・トレック』の映画シリーズ第五弾となる1989年公開の作品で、前二作のレナード・ニモイに続いてメインキャストであるカーク役のウィリアム・シャトナーの監督でシリーズとしての有終の美を目指すもテレビで『新スター・トレック』が始まった影響もあって興行収入は伸び悩んでラジー賞入りする結果となりました。

二作目で宿敵との再戦を描いたことで物語としてやれることがなくなり、それ以降オカルト傾向で迷走するシリーズの流れを受け継ぐように「神」を持ち出してストーリーを展開します。ほとんど行き当たりばったりのお話には「新たなる未知」は感じられませんが、後の『プロメテウス』にも通じる「見つけた神が…」に高揚のある一作です。
千年女優

千年女優