トシオ88

散歩する霊柩車のトシオ88のレビュー・感想・評価

散歩する霊柩車(1964年製作の映画)
3.7
二転三転するブラックスリラー。痩躯の西村晃とグラマラス女優春川ますみの夫婦が織りなす色と欲のドラマ。西村晃のやはり出色な演技力が堪能できる😃。ドラマに絡む俳優たちも、渥美清、金子信雄、浜村純、加藤嘉(彼だけはどこに出ていたか鑑賞中はわからなかった😨)と豪華曲者揃い。
そして伴奏が菊池俊輔なので、団地やその他シーンで流れる音楽が「仮面ライダー」で、ショッカー怪人が現れる時のメロディそのもの☠️。
狂言回し的な渥美清が、あの怜悧な眼差しとどこかとぼけた台詞回しで、始まりと終わりに圧を加えてくる。そしてラストは、因果応報だけど、フランス映画みたいにお洒落ではなく、唐突且つベタな和式で少し怖い😨。
とにかく馬鹿でかいアメ車霊柩車が、都電の電線が蜘蛛の巣のようにかかる東京の街並みを走り、結婚式場のホテルエントランスに乗りつけるシーンや、病院の安置所での西村と春川演じる少し壊れた演出は、ブラックすぎて笑えた😆。邦画としては余りない味付けの作品で楽しめました♪🎬😃
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