ろっち

隠された記憶のろっちのレビュー・感想・評価

隠された記憶(2005年製作の映画)
4.3
さて、賛否大きく割れるこの作品。
ある日タレントとして成功しているジョルジュの家に不審なビデオテープが届く。作家で成功している妻と確認すると、ただ家をずっと撮っているのみ。2時間も。数日後またもビデオテープが届く、今度は子供が描いたようなイラストと共に。何の意図で、誰が犯人なのか?って感じ。
私は大好きです。ヨーロッパの作品らしく淡々と進んでいき、深く考えさせられる内容となってます。
まず、犯人探しは難しいですね。観る人によって全然解釈が変わってきますので。
私の解釈は、ジョルジュの会社での、マジットの息子のセリフ「本当の疚しさを見た」ってのが答え。
つまり犯人探しの映画ではない。一見成功している家族の、揺れ動く心情、関係性、家族、過去、そして裏側を除き観る映画ですね。
ミステリー的考えとするならば、近い人物なら誰が犯人でも成り立ちますよね。
それでも、犯人は?と、私に問われれば、まぁあくまでも私の解釈ですが…
意外にヒントも多いし、いなくなってみたり、イレギュラー的に死んでるのに冷静だったり、例えば送られてくるビデオとセットの絵のタッチとか、消去法とビデオアングルで犯人はあえて言うなら、ラストのプール前での長回しのシーン気づくかな?、です。
まぁ多くは語るまい(笑)の私が「こりゃ解釈割れるわ〜、俺は面白かったゼ。少しでも多くの人にご理解頂いたい」ので、たまには語るの巻(笑)でした。
ろっち

ろっち