原題:conformista(遵法者、順応主義者)
午前十時の映画祭 町山解説付き
ベルトルッチ監督29歳、撮影のヴィットリオ・ストラーロ30歳。
若さゆえの画期的な撮影方法(青と白で表す時間軸)と映像美。
母の情夫の枯葉のシーン、ダンス、森そしてラストは特に心に残る。
そして映像表現(影)
主人公は監督自身を投影しており、教授のパリの住所は師であるゴダール宅で、本作はゴダールと袂を分つ作品でもあるという。(そうなんだ!知らなかった!)
普通になろうとしたマルチェロ。側から見れば普通の人も普通ではない。
強く信奉する主義のない人が日和見になるのは良くあるような。
そして最も何も考えていなさそうに見えた妻は自身の考えで生きていたことを知るマルチェロ。
マルチェロの心の枷は外されるのか。