Monisan

暗殺の森のMonisanのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.8
観た。

映像が美し過ぎる。本当に絵画みたい。
構図も、光も影も素晴らしいし、出てくる人たちも綺麗。

電車と車の並走するシーン、ダンスホールのシーンが特に印象的だった。

お話は、1人の男がファシストになる為の過程とその後。会話は多いけれど、余計な説明は意外と少ないので観る前に解説読んでおくのもありだったかなと。

森での暗殺のシーンは怖かった。執拗にナイフで教授を刺す。助けを求めるアンナに何も出来ないマルチェロ。森の中で、顔面血だらけで倒れるアンナ。
前半は天真爛漫だった妻の、最後の暗さとのギャップもショック。前半やたらとアホぽく見せてきたので振り幅が大きい。

自分が殺したと思っていた変態やろうが、生きていたと知り、大声で罵る。その後、雑踏に飲み込まれた後、男の表情、FINE。イタリア映画は終わり方もお洒落。

ベルナルド・ベルトルッチ、脚本・監督
Monisan

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