このレビューはネタバレを含みます
映像表現えっぐ。全カットをかっこよくする意識がすげえ。
クアドリ夫人が出てくるまで約半分。しかし圧倒的な存在感で物語を強く引っ張る。台詞回しが硬派な上、前半はあらすじに書いてあることが丁寧に展開されるため、退屈さはかなりあるがそれも映像でなんとかなってしまう。「森」がセリフに出てきた時おおってなった。
世界情勢やファシストなどの予備知識が必要だが、何となく起きていることは分かる。けど見せて語るタイプの映画だから「優柔不断なファシスト像とその崩壊」というメインテーマが飲み込みづらく、作品の難易度を引き上げている。特にラストのマルチェロ脳破壊シーンがシナプス繋がるかどうか。
マルチェロ=藤木くん+永沢くんみたいな人間と思えば多少は分かりやすいか。
評価は高いが難易度も高いので、知識がない場合は映像に重きを置く人以外にオススメはできない。
暗殺シーンのグロさは抑えめながらリアルで生々しく恐怖を感じる演出とマルチェロの脳破壊シーンは良かった。
たまにあるマルチェロのシュールなシーン面白い。そこ含めなんかクセになる作品。
映像:=======S
脚本:======A
編集:=====B
俳優:======A
人物:=====B
音楽:======A
音響:=====B
【MVP】アンナ・クアドリ