はる

暗殺の森のはるのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
5.0
ここまで美しい映像ってなると、やっぱりノスタルジアと比較してしまうけど、ノスタルジア同様、人間の意図しないもの(潜在的な心象)が語られることなく記憶の挿入の編集や映像そのもので私に干渉してくるという点で似ているのかもしれない。でも暗殺の森は、よりリズムがあって、意図的な光が用いられて、偶然性を感じる、例えばズームの先の最終的な構図に想定を超える到達点があって驚くような撮り方ばかりでただただ唖然、特に建築物の内部の照明具、そして自然光の差し込ませ方がその時々に合わせて動いていくのがとてつもない駆動力になってる。人間の動作がはっきりと画面に立っているから丁寧な無理をしない動きなのに妙にダンスのような躍動感が常にあった。
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