FRANCIS

暗殺の森のFRANCISのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
4.0
 ファシスト支配下のイタリア、体制に順応するため受容した異性愛とファシズム。

新婚旅行を装った、亡命者へのスパイ活動。普遍性を求めるものの、中身は真空の思想。

鍵となるのは幼少期に、同性愛者を銃殺した過ちのトラウマ。

ムッソリーニが政権を去り、同盟国の敗色表れ始めた1943年。鳴り響くのは革命歌のみ。

時代の波に翻弄された一人の男を描くベルドルッチも、ドミニク・サンダの妖艶さが最も印象に残る。
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