日活アクション映画にはたびたび霧に覆われた波止場(大抵は横浜)が登場するが、その元ネタの一つになったのがこの映画だと思う。そこに住まう裏街道に生きるわけありの登場人物、そこに迷い混んだ主人公という設…
>>続きを読むジャン・ギャバンが演じる脱走兵が無一文でたどり着いたのは港町ル・アーブルの霧の中にぽつんと立っている時計の壊れた酒場パナマ。詩的でほんのり厭世的な台詞回し。ほんの少し言葉を交わしただけの人間関係から…
>>続きを読む霧のたちこめるル・アーブル。
訳あり男のジャン・ギャバンと美しすぎる少女ミシェル・モルガンとの悲恋に重なる人々の交差する人生が程よい塩加減で描かれていて、流石!なマルセル・カルネ。
ワンコが可愛いす…
波止場に集まる連中の性格を最小限で良く分かる様になってて凄い。中でもトラックのハンドル操作ひとつでジャン・ギャバンのワケ有り風で厭世的だけど善人って設定を一発で表すのは見事。色んな五里霧中から抜けた…
>>続きを読む人との距離感がいい
脱走兵のジャンと身寄りのないニーナが霧の波止場で出会う。
脚本:ジャック・プレヴェール
撮影:オイゲン・シュフタン
美術:アレクサンドル・トローネル
誰も愛されてないし、誰…
これまで観た30年代フランス映画の中では最高傑作。
霧の深いル・アーヴルの港町が舞台。人生に疲れたような登場人物達に哀愁が漂う雰囲気がいい。
いつもの頑固なキャラの中に影のある軍人役、ジャン・ギャバ…