がっきー

母の曲 前篇のがっきーのレビュー・感想・評価

母の曲 前篇(1937年製作の映画)
3.8
国際化が進む日本の格差社会を風刺した一本。

当時の富裕層、貧困層にはそれぞれ「その階級に収まるべきで収まらざるを得なかった人たち」がいた。そうしなければ本来の自分を保てないほど「世間体」が幅を利かせていた時代。

1930年代は地位や金がすべてだったわけで、いくら「そんなものがなくてもあなたは素敵よ」なぁんて慰めの言葉を並べたところでそれすら皮肉に聞こえる。綺麗事じゃ生きていけないのよみたいな。

昔の人はどうやってこの時代を乗りきったんだろう。。。

他人の目を気にせず自分を自由に表現できる。
それってサイコーに幸せなこと。
それを理解しようとしない人種は放っておきましょう。(現代だから言えること。)
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