火の玉ジョニー

しなの川の火の玉ジョニーのレビュー・感想・評価

しなの川(1973年製作の映画)
3.5
ポチとのG会作品
とくに際どい描写があるわけではなくこれはほぼ文芸作品
心情を語るナレーションが昭和感

しか〜し!!
主人公雪絵は男を喰う雪女だった説
ときとしてホラーよりゾクゾクする人間模様

ちょいかわいい奉公人の男に色目を使うお嬢
川で水浴びして裸体を見せ「わたしのこと好き?」ってそりゃ好きになりますよ
由美かおるさんですぜ

躾の厳しい女学校に入れられるとそこの先生と仲良くなっていろいろあったうえ結局先生にからだを捧げたその瞬間に心が離れてさようならって…なぜ?男は絶望しますよ
だって由美かおるさんですぜ

奉公人の男はクビになって農業やってたのに祭りで会ってお嬢に「わたしを殺して」と言われたらふたりで心中未遂くらいしますよ
そう!!由美かおるさんですぜ

魔性の雪女かよ

で、いまは別れたこの子のおかあさんもおとうさんも秘密を抱えている
サスガにキレイにまとめすぎ感はあるけど…

登場人物の誰ひとりとして幸せにならない展開が物悲しくてジョニー的には好みでした

人間のサガってやつですかね
こんな古い映画たいして面白くないだろって言ってるそこのあなた!!
「だまらっしゃい!!」

ちなみにジョニーは当時、雑誌で見る由美かおるさんのヌードに発情してましたよ
軽蔑してたり笑ったりしてるあなた!!
「だまらっしゃい!!」

最も悲しいサガを重厚に演じていた仲谷昇さん最高殊勲賞でお願いします

ポチ、ありがとう
これが好みだ!!