なちゅん

プリンセス・カイウラニのなちゅんのレビュー・感想・評価

プリンセス・カイウラニ(2010年製作の映画)
3.9
ラブストーリー主体で作ったものなので恋愛模様寄りになるのは仕方ない。ハワイ王国に俄然興味が湧いたので、もっと文化的、歴史的な側面を勉強したい。

カイウラニ王女の凛とした気高い佇まいが素敵。高貴で芯のある彼女だったから、ハワイの人々は彼女を愛し信頼して讃えたのだと思う。国の運命に翻弄された23年の短い生涯だったのは切なくもあるけれど、まるでハワイ王国と共に去ったようで、なんだかとても彼女らしいのかなと思った。とはいえ、この映画で描かれた王女しか知らないのだけど。
ストーリーが進んでいくのに合わせて、元気のいい茶目っ気たっぷりの少女だったカイウラニが、どんどん洗練された淑女に成長していくのが、気づかないほど自然に描かれていてよかった。特典映像の予告編を見直して初めて、始めの方の彼女のあどけなさを思い出した。
クライヴとうまくいってほしかったけれど、クライヴがあの調子じゃ仕方ないよね。どうしても折れられないところはある。

カイウラニを演じたクオリアンカ・キルヒャーの眼差しの強さと笑顔がすごく素敵だったし、クライヴ役のショーン・エヴァンスの愛嬌のある顔立ちがものすごくキュートでときめいてしまった。
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